rememberのゆめにっき

文筆の訓練のようなもの

現実

或るイメージの描写

境弌の家の敷地内には、いや敷地外にもだが、林があった。森と形容するには半端な広さと樹木の数だった。裏庭のそれは特にそうなのだが、繁茂した木々は年百年中日光をブロックしていて、どんなに快晴であってもその林の中は陰気だった。奥の方に進めばワラ…

パンダみたいな困り顔

バイト先のコンビニで、俺は一人の女子高生と同じシフトに入って一緒に働いている。背が160センチもない、キャピッとした感じの子だ。 結論から言えば、この子は甘えている。何か失敗をしても多めに見てもらおうとする。常に困ったパンダのような顔をしてい…

3個で1パックのプリンを分離せよ

あくる日、このブログ界隈を彷徨しているうち一つの記事が目に留まった。その記事を概括すると、「子供の夏休みの宿題である算数の問題がTVで取り上げられていたのだが、その問題分にややこしい部分があり納得がいかない」というものであった。 その問題文…

もの凄い量の小雨、みたいなシャワー

年齢や身体的条件によってある程度差がある料金を払えば誰でも水泳や水を用いた遊戯を行える公共施設、に行った。 施設内にある、不特定多数の人間が入っても衛生が保たれるよう何らかの処理を施したと思われる水が張ってある場は、大別すると以下の四つに分…

そのゲームはロマンシング・サガ3といった

7/25 ネットで注文した本が三冊、届く。 ・ゼロからトースターを作ってみた結果/トーマス・トウェイツ ・ファーブル昆虫記4 攻撃するカマキリ/奥本大三郎 ・娘の味 残るは食欲/阿川佐和子 バイトに行く。俺が行っているコンビニの系列は結構業務には厳し…

シャドウに殺人依頼

たった一枚の毛布に全身をくるんで胎児に様に丸まっている。その毛布をはぎ取ってしまえば一人の社会不適合者が現れる。彼は苛立っていた。後でわかったことではあるが、その苛立ちの原因と彼が何かから逃げるかのように毛布をまとっていたことは、少しの関…

3時間で100円とは安い

床、天井、壁、デスク、それらは全て、事務処理以外のことを考えさせない為に作られたような、飾り気の無いグレー。その空間の片隅に、何者かに案内されるように俺は移動する。その職場の制服であろうものを着た、俺と同じくらいの年齢の女性がデスクに座っ…

水没した街を泳ぐ

【七月二十日】 これは昨日の話になるので、一旦昨日に戻ります。 【七月十九日】 本を買った後、その本屋の近場の公園に行って、車の中で買った本を少し読んだ。車の窓をすべて全開にする。よく晴れていたが何故かそんなに暑くない。何ものにも属していない…

アルバイトの研修

【七月十七日】 レジカウンターの内側にいる。なぜそうなのだと分かるかというと、以前俺は中古の商品であれば何でも扱うかのようなリサイクルショップでアルバイトをしていたことがあり、そこのレジカウンターの中の光景とよく似ていたからだ。カウンター全…

エネルギーってなに

【七月十六日】 ……体が重い。最悪の寝覚めだった。肉体労働による疲労が体内に残留している。何もする気が起きない。今日はやらなきゃいけないことがあるのに……。 俺は体が熱を持っているような気がして、冷凍庫に入っていたアイスノンを疲労が激しい部分の…

星野源みたいな感じでお願いします

【七月十四日】 朝の九時頃バイト先の社長から、(自分の)体調が悪いから出勤してほしい、との電話があった。俺はこういう急な話は嫌なのだが、今日は特に予定もないので出勤することにした。大腿部が筋肉痛になっていた。 今日も二つのホールを周った。一…

蟷螂が本を投げつけてきた

【七月十三日】 以前のバイト先から来てほしいと要請があったので出勤する。 バイト先のことを説明する。葬儀屋の仕事なのだが、直接遺体を扱ったりはしない。葬式の時には飾るものが色々あり、そのうちの「花環」と「盛籠」を俺たちは扱っている。部門で言…

尊敬するミュージシャンと一緒にトイレに入る

【七月十二日】 イオンに行って飲食店に入る。店内・店外との境目に、オレンジとピンクを混ぜたような色合いの四角形のオブジェクトの仕切りがあり、イメージに偏重した判断だがここは中華系の店だと思った。俺一人で四人掛けの席に着く。テーブルの色は黒だ…

鳥を捕まえたら羽が枯れて死んでしまった

【七月九日】 檻のような鉄柵が見える。緑色のフカフカしたカーペットが敷いてあって、自分はそこに胎児のように丸くなって寝ている。このカーペットは俺の部屋の、L字型のデスクの下に敷いてあるものと同一のもののように思われた。そしてそのL字型のデス…

ウツボ

【七月七日】 整体の学校まで自転車で行く。 俺は青のリュックサックを背負っていた。その中には白衣とジャージとタオル、学校の教科書、財布、スマートフォン、自転車の鍵などが入っていた。 リュックサックは、肩に掛ける部分の長さがベルトで調節できるタ…

自転車の話。あとカレー

【七月六日】 起床後、胃がもたれていた。明らかに最近食べ過ぎている。何かを食べているときは味覚に没頭していて、気を紛らわすことができるのだ。今までどちらかと言えば少食だったのに。こんなことは初めてだ。体重計にも頻繁に乗って数値を確認している…

車の助手席に逆向きに座る刑事、あとカレー

【七月五日】 ハローワークにパートの求人を探しに行く。俺はカレーが好きなのでどこかのカレー料理店で募集をしていないものかと、検索条件の職種を「給仕・接客」にしてパソコンで調べた。出てきたのは、ゴルフ場のレストラン、ラーメン店、居酒屋、日本料…

精神科に行く

【七月四日】 縦が1、横が2の長さの長方形を想像してほしい。その四つの線は一つの空間を形成する壁を表していて、要するに俺の部屋の見取り図だと思ってほしい。下辺の右三分の一は部屋の入り口に当たる部分になる。 見取り図を見て左下の隅に、その見取…

うんうんうん

【七月三日】 バイト先の店長に電話をする。 「もしもし」 「もしもし? さっきはゴメンね! ちょうどFCの会議中だったからさあ~。最近連絡してなかったから、今日連絡しようと思ってたところなんだけど」 「あの、前に僕、風邪を引いたって言ってバイト…