rememberのゆめにっき

現実のことも書くが

マンタとぶり大根

【七月二日】

 あれはマンタという生き物なのだろうか。昔やったテレビゲーム、あるいは何かの際に訪れた水族館で見たことがある。大変平べったくゆらゆらと海中を漂っている、妙に愛着がわくあの生き物。どういう意図であのような形状にデザインされたのか。それはともかくとしてそのマンタが、スカイブルーの青空を優雅に泳いでいる。マンタの背は青空の青より二段階くらい深い藍色で、腹の方はグレー。俺はそのマンタを地上から見上げるばかりで、その他の物体が何もないから距離感がつかめず、どのくらいの大きさなのか認識できない。マンタの体は風になびいて、まるで凧のように波打っている。青空にはちょうどいい量の白い雲が浮かんでいて、美しい光景だった。

 そして、マンタに寄り添うように一機の飛行機が並んで飛行しているのが見えた。ただしその飛行機はマンタの瞳ほどの大きさしかなく、もしあの飛行機が現実のそれと同じ大きさなのだとしたら、マンタはティラノサウルス以上のとてつもない大きさだということになる。マンタと飛行機は一定の距離を保ちつつ、同じ方向に飛行している。マンタが左に旋回すれば飛行機も左に旋回し、飛行機が上昇すればマンタも上昇した。

 あの飛行機が一体何の物質で形成されているのか俺には知る由もない。ただ人間が作ったものだということは確かで、その無機質無表情な人工物が、鮮やかな青空を背景に生命力あふれる生物とアクロバットに遊泳している光景は、なんと幻想的・感動的なのだろう。あっ、二体が同時に螺旋を描くように飛行している。まるで卓越したパフォーマンスを見ているかのようだ。あれは一体、何を伝えようとしているのか。

 

 

 

 目が覚めたら、ぶり大根を作った。「霜降り」という技術を覚えた。生の魚介類や肉をサッと熱湯にくぐらせると、霜が降ったように白くなる。こうすることで臭みがとれるらしい。