rememberのゆめにっき

現実のことも書くが

自転車の話。あとカレー

【七月六日】

 起床後、胃がもたれていた。明らかに最近食べ過ぎている。何かを食べているときは味覚に没頭していて、気を紛らわすことができるのだ。今までどちらかと言えば少食だったのに。こんなことは初めてだ。体重計にも頻繁に乗って数値を確認している。58キロしかないが。しかし脇腹に少し肉がついたような気がする。60キロを超えたらちとやばいな。胃薬を飲む。

 今日は六時間ほどの睡眠だった。多分これくらいの睡眠時間でその気になれば生きていけるのだろうが、基本的に今はやることがないから「その気」になれず、ベッドで横になったまま読書をして時間をやり過ごすくらいしかできない。そんなことをしているうちに眠りこけてしまった。

 

………。

 

 家から少し離れたところにあるカウンセリングルームに予約のメールを送信した。相談内容には以下のように記した。

 

・等身大の自分を受け入れられない。

・生まれ変わりたいという願望がある。

・慢性的な虚無感がある。

 

 午後からは自転車でイオンまで出かけた。

 この自転車は一年程前、整体の学校に通う頃に購入したクロスバイクという代物で、山岳地帯というか、隆起が激しい道を走行するのに適しているマウンテンバイクと、車並みのスピードで走れそうな、直線的走行に適しているロードバイク、それら二つのあいのこ、ハイブリッドスタイルな自転車らしい。車体は紫色に染まっており、その色からどことなく都会的な雰囲気を感じ取って気に入り購入した。乗り心地や使い勝手はこれが初めてのクロスバイクなので他の比較対象がなく何とも言えないが、特に悪いと感じることはない。このバイクはその車体の構造上、サドルをまたぐ時は右足を後方に蹴り上げるようにしてまたがなければならない。普通のママチャリのように右足を上方にあげ、そのまま右にスライドされるような乗り方だと、ちょうどくるぶしが当たる部分に車体のバーが存在しており、それにぶつかってずっこけてしまう。初めて乗って試運転し、自転車から降りる際そのことをすっかり忘れていて家の庭先で思いっきり転んだ。

 このバイクは別名シティ・サイクルとも呼ぶらしく、街中で乗るのに適しているらしい。イオンに到着するまでには駅が通過している街を通り抜けなければならないのだが、実際その街中を走っていると、なるほど確かにこれはこういった場所で走る為に作られたのだな、ということは思う。

 よく整備されたアスファルトの上を自転車で駆け抜けるのは気持ちがいいものだ。むろん中にはちょっとした段差や点字ブロックなどの隆起、これから再工事するのであろう様子のひどくうねってひびが入った道もある。しかしマウンテンバイクの性質を含んでいるため、その程度の衝撃を楽に乗り越えていけるだけのパフォーマンスはある。またそういう時はサドルから腰を浮かせ立ちこぎ状態にし、ペダルの足に重心を乗せるとよい。普通の状態だと手に衝撃が伝わりそれが結構なダメージになるのだか、足に衝撃を逃がせばそれほどでもないのだ。

 信号による規制を受け自由に走行できない車を尻目に、その場の思い付きに任せビルとビルの間の細い道に入っていく。あくまで目的地に向かうようにだが、それは大体の方角があっていればそれでいいのだ。そうやってアバウトな判断で走行している時の俺は、ひょっとしたら限りなく自由に近いのではないだろうか、と夢想する。地面のアスファルトはたまに黄色になったり薄い紫色になっていたりした。それらの変化は規則的なようで不規則的でもあった。

 こういったシティにまでたどり着くのに自転車で四十分程かかるのは難儀だ。まあシティと言っても地方都市だが。

 

 イオンに着いた。この中で営業しているインドカレー屋でカレーを食べるのが目的だった。店に行き、チーズが入ったカレーと、ハーフのターメリックライス、名前は忘れたが何かの肉を焼いたものを頼んだ。

 チーズが入ったカレーは、まあこんなもんじゃないの、という味だった。もう少し辛い方が好みだった。ターメリックライスは普通。肉料理は熱々の鉄板に乗っかっていた。肉と鉄板の間には玉ねぎやキャベツなどの野菜が敷かれていて、これでは野菜が焦げてしまう、と俺は焦ってトングで野菜を動かしたりした。肉は何だが味がついているのかいないのかよくわからなく、決して美味しいとは言えなかった。野菜は全く味がついていなく、野菜そのものの味だった。

 よく、本場の、とか、本場仕込みの、と言ったフレーズがあるが、それらはマジックワードだなと思う。別に本場だからと言って美味しいとは限らない。

 夜寝る前、インスタントのカレーを食べた。