rememberのゆめにっき

文筆の訓練のようなもの

鳥を捕まえたら羽が枯れて死んでしまった

【七月九日】

 檻のような鉄柵が見える。緑色のフカフカしたカーペットが敷いてあって、自分はそこに胎児のように丸くなって寝ている。このカーペットは俺の部屋の、L字型のデスクの下に敷いてあるものと同一のもののように思われた。そしてそのL字型のデスクもあった。ということは、ここは俺の部屋の中なのだろうか。俺は檻の中でいつも暮らしているのだろうか。

 俺の周りには十匹ぐらいの猫がいた。猫は俺と同じくらいの大きさ…いや、たぶん自分が猫と同じくらいの大きさになっているのだ。L字型のデスクは山のように大きく感じたし、天井ははるか彼方に空のように存在していた。

 猫に対して自分は何もしていない。猫も自分に対して何もしていない。

 鉄柵は頭上にもある。その鉄柵の上、要は檻の外側に、アヒル? 鳩? 白い鳥が出現した。自分はその鳥を捕まえようと試みて、檻の外側に移動した。鳥は少し逃げたが訳なく捕獲できた。鳥を掬うように手中に収める。するといつの間にか鳥は頭だけの存在になっていて、その頭部の首のつなぎ目の部分からオレンジ色のストローのような管が、漢字の「大」を少し歪にしたような形で生えていた。私は、羽が枯れた、と思った。鳥は息絶えていた。また管の一部が熱で溶かされていたようになっていた。私はその部分を見て、これはプラスチックでできている、と思った。

 

 

 

 将来やりたいと思っていることの一つに、中型以上の大きさの鳥を飼育したいというものがあるのだが、この欲求の出所がわからない。特別鳥類に対して慈愛があるわけではないのだが。

 俺は、それが意識的にせよ無意識的にせよ、人がとっている言動は、突き詰めていけば必ず理由があるという考えでいる。他の人はどういう考えなのだろう。

 

 コンビニのアルバイトの面接に行く。採用になった。オープニングだから開店する前に研修がある。

 中古の本を売っている本屋に行き、本を二冊買う。

・芸人志望の青年が二人。一人は真面目で内向的、一人は天才肌で破天荒。その二人の心の機微を、前者の一人称視点で描いた正統派の文学作品。

・殺人事件を犯した十人の人間にインタビューし、モノローグとしてまとめた作品。イギリスの本。

部屋の一角を整理し、書斎を作ろうと思い立つ。

 

【七月十日】

 芸人の本を読了する。面白くないわけではなかったが、俺は過去、自分の中の何かが決定的に変わってしまったかのような読書の体験があり、その体験とどうしても比較してしまう。すると遜色があるように思ってしまう。

 タンドリーチキンを作る。

〈材料〉

鳥の手羽先、ヨーグルト、塩、砂糖、ニンニク、ショウガ、レモン汁、オイスターソース、ウスターソースホワイトペッパー、クミン、チリペッパー、コリアンダー、カルダモン、ターメリック

 材料をすべてボウルに入れ手羽先を良く揉み込み、冷蔵庫で冷やす。焼くのは明日。

 

 前のバイト先の送別会を居酒屋で行う。主役は俺だったがほとんど喋らなかった。飲み会の時はいつもこうなのだが。

 このバイトは完全に辞めるのではなく、ピンチヒッターとしてまだ在籍することになった。

 県内でカウンセリングができるところを調べる。北西の方に、二人のカウンセラーによってカウンセリングが受けられるところがあるらしい。